平成25年度 第1回講習会報告

 

『機能解剖学・臨床運動学に基づく股関節疾患の運動分析・動作分析』

 

日時:平成251020()

 

講師:阪奈中央リハビリテーション専門学校 教員 田中貴広先生

 

 

 

平成25年度第1回講習会には、学生時代に講義をしていただき、とてもわかりやすい印象が残っており、田中先生をお招きしました。

 

今回の講習会では臨床13年目の先生方を対象に、股関節の可動域制限因子や股関節周囲筋がどの肢位で働きやすいのかを分かりやすく説明していただきました。

 

 

 

午前中は股関節周囲の筋や靭帯が、各運動方向に動かした時、どのように働くのかを骨模型を用いて検証しました。

 

筋と靭帯の代わりにゴムバンドを用いて、それぞれの筋がどの方向にどれくらいの角度で伸張されるのかを確認することで筋の働きをイメージすることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後からは、股関節周囲筋がそれぞれどの肢位で収縮しやすいのかを田中先生の研究データとEMGを用いて解説していただきました。今まで患者様に何気なく行っていた運動が正しかったのか、考え直す良いきっかけとなりました。

 

 

 

 

 

 

今回の講習会では、1日を通して学校で学んだ知識を臨床に結びつける有意義な講習会だったと思います。特に臨床経験の若い先生方には、多くの疑問が解消されたことと思います。

 

今回、基礎的な知識から臨床に繋がる評価を多く学ぶことができました。今後、可動域の制限因子を細かく評価することで、各組織に対して選択的に治療ができることと思います。

 

 

 

貴重なご講義をしていただきました田中先生、短い時間でしたが非常に濃い内容を学習することができました。

 

本当にありがとうございました。

 

~ 報告者 学術部 中村珍輔 ~